これは2011年12月18日人材育成学会、第9回年次大会時に発表しました。
柳澤由伽理の「筆跡診断の科学性と性格是正教育のツールの可能性の考察」の内容です。
書いた文字から、その人の性格が解ると話しますと眉をひそめる方もいらっしゃると思います。アメリカ、ヨーロッパなどでは古くから多くの人達が筆跡診断を生活に活かしています。筆跡診断とは、文字の形や線の強さ等の筆跡特徴とフロイトやユングなどの心理学を結び付けたものです。
1890年代にはドイツ人のクラーゲスやフランス人のクレピュ・ジャマンが筆跡の専門学校を開いています。
そして、その後世界中に広がって行きました。
今日ここで発表いたします筆跡診断は、アメリカ、ヨーロッパの筆跡診断の考え方、文字は体を表すと、日本の文化をプラスしたものです。
芥川龍之介のサインで説明したいと思います。
A,B,Cすべで龍之介のサインです。Aは大正5年に発表されました原稿に書かれていたサインです。文豪として歩み始めたばかりの頃です。
Bは大正6年、確固たる新進作家の地位を築いた頃のサインです。
Cは昭和2年6月のサインです。翌月には致死量の睡眠薬を飲んで自殺していますので約1ヶ月前のサインとなります。
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